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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
閉経後婦人における温水洗浄便座の習慣的使用による問題点


荻野 満春1, 飯野 孝一2, 矢野 哲1, 箕浦 茂樹1
独立行政法人・国立国際医療研究センター産婦人科1, 医療法人・飯野病院産婦人科2


【緒言】我々は,閉経前婦人で非妊時・妊娠時に拘わらず習慣的温水洗浄便座使用(以下「使用」)による負の影響について報告してきた.今回,閉経後婦人について得られていたデータを解析した結果,注視すべき事実が判明したので報告する.【対象・方法】対象は,2007年9月〜2008年12月の間に「下着が汚れる」・「帯下が気になる」等を主訴として受診した閉経後婦人117例である.「使用」について聴取後,頚管膣分泌物のグラム染色・標準培養を行った.倫理面の配慮:平成16年厚生労働省告示第459号に準拠.【結果】使用者(A群)87例(74.36%),非使用者(B群)30例(25.64%)だった.Lact陽性:A群15例(17.24%),B群12例(40.00%),Lact陰性:A群72例(82.76%),B群18例(60.00%).腸内細菌を認めた33例(28.20%)中30例(90.91%)はA群,3例(9.09%)がB群だった.Lact以外の細菌・真菌の延べ検出数はA群99,B群12であった.また,A群のみにpyometra(+PID疑)4例(4.60%)を認めた.【考察】これを閉経前婦人のそれと比較すると,腸内細菌検出及び細菌・真菌の延べ検出数は同等の傾向,またLactの検出率は陽性率:低,Lact陰性率:高の傾向を認めた.注目すべきは,「使用」によるpyometraの偏向発症であった.【総括】これまで得られた知見は,温水洗浄便座の習慣的使用は一時的に得られる「爽快感」を除き,女性のほぼ全てのライフステージに於いてQOL向上に資する素因に乏しい事を示唆している.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 366-366, 2013


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