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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
当院における子宮頸部小細胞癌15例の臨床的検討


楢山 知明, 信田 政子, 楢山 知紗, 矢坂 美和, 菅野 秀俊, 井浦 文香, 田島 敏樹, 池田 仁恵, 平澤 猛, 石本 人士, 和泉 俊一郎, 三上 幹男
東海大学医学部附属病院専門診療学系産婦人科


【目的】子宮頸部小細胞癌は,極めて稀な組織型であり,その頻度は本邦においては子宮頸部癌の約1%程度と報告されている.臨床的には早期に転移や再発をきたしやすく,5年生存率が14-55%と予後不良といわれる.しかしながら,症例数が少ないため,その臨床経過,標準的な治療戦略は明らかではない.今回当院で子宮頸部小細胞癌と診断された15例について臨床像と予後を検討した.【方法】2000年1月から2013年2月までに当院で経験した15例を後方視的に検討した.【成績】結果:年齢は平均48.9歳(23-75),主訴は不正性器出血が11例(73%)と最も多かったが,検診で発見されたものも2例(13%)あった.臨床進行期(新FIGO分類)はI期9例,II期0例,III期3例,IV期3例.組織型は,小細胞癌のみが10例(66.7%),小細胞癌+扁平上皮癌+腺癌が3例(20%),小細胞癌+扁平上皮癌が1例(7%),小細胞癌+腺癌が1例(7%)であった.治療は手術のみが1例,手術+化学療法が8例,手術+放射線治療が1例,同時化学放射線療法が2例,緩和治療が3例であった.術式は広汎子宮全摘術が7例,広汎子宮全摘術+傍大動脈リンパ節郭清が3例,術後追加治療として行った化学療法のレジメンはVAC/PE1例,EP5例,TC2例であった.15例中6例(I期4例,III期2例)に再発を認め,再発までの平均期間は345日で,再発部位は脳2例・肺1例・乳房1例・骨盤内1例・腟断端1例であった進行期・組織型・治療法の違いにより予後に有意な差は認められなかった.【結論】子宮頸部小細胞癌は,極めて稀な組織型であり症例数が少なく今後は多施設による症例の集積により術式・レジメン等の検討が必要と考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 368-368, 2013


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