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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
産婦人科良性疾患に対する腹腔鏡下手術の術後疼痛に関する検討


大石 みのり, 北出 真理, 川崎 優, 高橋 七瀬, 松田 祐子, 青木 洋一, 地主 誠, 黒田 恵司, 熊切 順, 竹田 省
順天堂大学産婦人科


目的:近年では婦人科良性疾患に対する外科的治療は腹腔鏡下に施行される機会が多くなってきた.腹腔鏡下手術の利点は開腹と比較して術後腰痛が少ないことがあげられるが,婦人科腹腔鏡下手術の適応の拡大に伴い術後疼痛の程度も変化してきている可能性がある.本報告では,当施設で腹腔鏡下手術が施行された症例を対象として術後疼痛の程度とそれに関与する因子について後方視的検討を行った.方法:2013年1月から3月までの当院で予定手術として腹腔鏡下手術が施行された患者を対象とした.術後疼痛の評価は術当日,術後1日目,2日目,および退院日のvisual analogue scale(VAS)値を用いて行った.術後疼痛の管理方法としては術直後から手術翌日の朝まではPCAポンプで管理し,手術翌日の朝以降はNSAIDs内服または坐薬挿肛で対応し,これらの使用回数を検討した.結果:総症例数は118例,平均年齢38.4±7.0歳で,術式の内訳としては腹腔鏡下筋腫核出術71例,腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術29例,腹腔鏡下子宮全摘術10例,腹腔鏡下付属器切除術8例であった.これら118例における術後VAS値(median)の推移は,手術当日,術後1日目,2日目,および退院日においてそれぞれ4,3,3,1と軽減していた.NSAIDsが使用された症例の割合は手術当日が10.3%,術後1日目が47.5%,2日目が61.8%,退院日が15.3%で経過とともに減少していた.VAS値の推移において各術式における差は認められなかった.結論:婦人科腹腔鏡下手術の適応拡大は術後疼痛に大きな変化を及ぼす可能性は少ないと考えられた.この結果から当施設における術後疼痛管理が適切に行われている可能性が考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 475-475, 2013


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