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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
エルシニア腸炎を併発し治療に苦慮した高血圧・糖尿病合併妊娠の一例


稲垣 知子1, 立山 尚子1, 糸井 博美1, 間瀬 有里1, 山口 道子1, 佐藤 杏月1, 柿栖 睦実1, 松村 好克2, 西田 直子1, 松島 隆1, 土居 大祐1, 朝倉 啓文1
日本医科大学武蔵小杉病院女性診療科・産科1, 日本医科大学武蔵小杉病院新生児科2


【緒言】エルシニア属は嫌気性グラム陰性桿菌であり,Yersinia enterocoliticaは食中毒起因菌の一つである.最も一般的な症状は急性胃腸炎であるが,結節性紅斑や関節炎,敗血症を呈する例も報告されている.今回われわれはコントロール不良であった高血圧・糖尿病合併妊娠にエルシニア腸炎を併発し,治療に苦慮した一例を経験したので報告する.【症例】症例は40歳2経妊2経産,妊娠5週で当院を受診した.初診時血圧185/122mmHg,随時血糖144mg/dl,HbA1c6.6%により,高血圧・糖尿病合併妊娠と診断された.妊娠中断を検討したが患者は強く妊娠継続希望したため,インフォームドコンセントを得て初期よりメチルドパ,インスリンを投与した.妊娠19週より管理入院を行ったが妊娠22週突然の下痢・嘔吐・強い腹痛を認め,便培養よりエルシニア腸炎と診断された.絶食,補液,抗生剤投与を施行したが,嘔吐消失後も10回以上の水様性下痢は改善せず,腎機能低下,大量腹水貯留,血小板減少も認められた.その後低蛋白血症,腹水貯留が増悪し,妊娠24週よりFGRを認めた.妊娠27週4日胎動減少,羊水過少,児発育停止,臍帯動脈血流途絶所見を認めたため,緊急帝王切開術を施行した.術中腹水5.4l吸引,出血量3300g(羊水・腹水含む)におよび,濃厚赤血球,新鮮凍結血漿,アルブミン製剤を投与した.児は641g男児,Apg.3/8,UmApH7.151にてNICUで管理された.術後は下痢消失,内科にて血圧・血糖コントロールを行っている.【まとめ】成人においてエルシニア腸炎の重症化は少ないが,本症例は糖尿病合併妊娠による易感染性により重症化し妊娠予後が悪化したと考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 493-493, 2013


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