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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
子宮頸癌放射線治療後骨盤リンパ節再発を来し,切除を行った症例


阿部 彰子, 末岡 幸太郎, 谷川 輝美, 潮田 至央, 野村 秀高, 山本 阿紀子, 的田 眞紀, 尾松 公平, 岡本 三四郎, 加藤 一喜, 馬屋原 健司, 竹島 信宏
がん研究会有明病院婦人科


[緒言]子宮頸癌放射線治療後骨盤リンパ節再発を来たし,切除手術可能であった症例について報告する.[症例]婦人科健診でASC-H指摘あり,精査目的に前院受診.細胞診,組織診ともに扁平上皮癌であり,MRIでは8mm大の微小な子宮頸部腫瘍と20mm大の右骨盤内嚢胞を認めていた.子宮頸癌cT1b1N0M0と診断され,手術を勧められるも,放射線治療を希望し,当科紹介となった.初診時SCC4.5ng/ml,FIGOlb期の診断で放射線単独治療をwhole pelvis50Gy+RALS24Gy施行した.放射線治療後SCCは正常化し局所はCR,右骨盤内嚢胞は消退していた.治療終了後8ヶ月目にSCC1.6ng/mlに上昇,MRIで子宮頸部腫瘍は認めず,右閉鎖節は10mm大に増大,治療前画像での嚢胞部と一致しており,右閉鎖リンパ節再燃と判断した.照射野内再発であったが,単発再発のため右閉鎖節切除を施行した.腹水細胞診陰性,摘出リンパ節13個中6個に転移を認めた.切除端リンパ節は陽性であり,放射線治療を考慮し閉鎖腔に大網充填を行った.現在評価病巣の残存はなく,術後追加治療としてCPT/NDPを施行している.[考察]扁平上皮癌の場合は,リンパ節転移が嚢胞状の形態をとることもあり,慎重な治療前評価が重要であることが再認識された.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 495-495, 2013


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