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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【若手ポスターセッション2】
子宮体癌の治療により皮膚筋炎の寛解が得られた1例


中島 有紀, 丸田 剛徳, 田川 尚美, 永吉 陽子, 佐藤 泰輔, 江澤 正浩, 三沢 昭彦, 新美 茂樹, 落合 和彦
東京慈恵会医科大学附属葛飾医療センター産婦人科


 皮膚筋炎は悪性腫瘍合併の頻度は比較的高いことが知られている.今回,皮膚筋炎を契機に子宮体癌を診断し,子宮体癌治療により皮膚筋炎の寛解が得られた症例を経験したので報告する.症例は59歳.0経妊0経産.50歳閉経.20XX年6月頃より両下肢の筋力低下および顔面および体幹・四肢の皮疹を自覚していた.自覚症状の増悪を認めたため,9月に当院整形外科および皮膚科,神経内科を受診した.皮膚科および神経内科併診にて皮膚生検および臨床所見(クレアチンキナーゼの上昇,ヘリオトロープ疹・ゴットロン徴候陽性)より皮膚筋炎と診断された.整形外科で撮影した腰椎MRI検査にて,骨盤内腫瘤性病変を認めたため,当科紹介初診となった.各種細胞診・組織診,画像検査を行い,全身検索を行ったところ,進行子宮体癌と診断した.悪性腫瘍の加療を優先し,単純子宮全摘術+両側付属器摘出術+骨盤内リンパ節郭清術+大網切除を施行した.術後診断は子宮体癌,病理組織診断は類内膜腺癌G3であった.術後化学療法後は著明な腫瘍マーカーの低下と伴にクレアチンキナーゼの低下および筋力・皮膚症状の改善を認めた.子宮体癌治療後3ヶ月で皮膚筋炎は寛解を得た.現在,子宮体癌に関しては再発なく外来経過観察中である.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 244-244, 2014


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