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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【若手ポスターセッション3】
腫瘍マーカーCA54/61が診断に有用であった卵巣高悪性度漿液性腺癌の1例


大石 康文, 大村 涼子, 小島 淳哉, 森竹 哲也, 中山 大栄, 加藤 梨奈, 佐川 泰一, 西 洋孝, 伊東 宏絵, 寺内 文敏, 井坂 惠一
東京医科大学産科婦人科学教室産婦人科


 卵巣癌は治療前に病理組織学的に確定診断が得られないことが多いため,悪性腫瘍の存在診断の意味での腫瘍マーカーへの期待が大きい.しかし,多くの偽陽性疾患が存在することや早期癌で偽陰性が多いことなどの問題点がある.今回は複数の腫瘍マーカーが陰性で,CA54/61のみが陽性を示した卵巣漿液性腺癌症例を経験したので報告する.症例は56歳.1経妊1経産.腹部膨満感を主訴に前医を受診.下腹部に不整腫瘤を認めるも腫瘍マーカー陰性にて経過観察となる.半年後腫瘍の増大を認めたため,卵巣悪性腫瘍を疑い,精査加療目的に当科紹介となった.当科でも腫瘍マーカー陰性であり,追加でCA54/61を施行したところ696U/mlと陽性を示した.手術では,腹腔内にすでに直径2cm以下の転移巣を多数認め,骨盤から傍大動脈のリンパ節まで広範囲に転移していた.病理診断では卵巣漿液性腺癌pT3bN1M0であり,Silverbergの分類でGrade3に相当した.術後TC療法を6コース行い現在経過観察中である.CA54/61は2種のモノクローナル抗体MA54とMA61により認識される糖鎖抗原である.妊娠週数,年齢,性周期等による変動がなく,卵巣粘液性腺癌では75%の陽性率が得られ,CA125等の弱点を補完するマーカーとして用いられている.今回は腫瘍が進展していたにも関わらずCA54/61以外の腫瘍マーカーが陰性であった.卵巣悪性腫瘍が疑われた場合,腫瘍マーカーをあてにせず,手術時期を見誤らないようにすることが必要である.また,あらためてCA54/61等を含めた腫瘍マーカーのコンビネーションアッセイの有用性が感じられる症例であった.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 247-247, 2014


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