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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【一般演題口演】
当院における前期破水周産期救急の受け入れ症例の検討


堀田 裕一朗, 古賀 絵理, 尾崎 優美, 谷口 華子, 山本 ゆり子, 高見 美緒, 岩田 亜貴子, 伊藤 朋子, 茶木 修, 中山 昌樹
横浜労災病院産婦人科


【目的】当県において産科救急医療システムが発足して約30年が経過する.現在では県救急医療中央情報センターでシステムが運用されることで,円滑な母体搬送先の検索・斡旋を行っている.そこで,当院への搬送症例の中で前期破水症例について搬送後の転帰を分析,検討した.【方法】2006-2013年の8年間において当院で受けた母体搬送417症例のうち,前期破水として受け入れを行った115症例について搬送時年齢,搬送時週数,分娩時週数,分娩様式,搬送から分娩までの期間,児の入院日数などにつき後方視的に検討した.【成績】搬送時平均年齢は32.7歳,搬送時平均週数は32週,受け入れから分娩に至るまでの日数は平均7.1日となった.分娩方式・転帰については,帝王切開が61例(53%),経腟分娩が41例(35%),退院・転院が13例(11%)であった.また,分娩までの期間は64%が搬送から1週間以内に分娩に至っていた.分娩週数とApgar Score1分値の間には正の相関が認められたが,児の予後と関係する5分値は分娩週数との相関は認められなかった.5分値については適切な時期をみて分娩とし,新生児科による適切な処置を行うことで早い週数でも改善が認められたと考えられる.児のNICU・GCUへの入院日数は平均45日であった.【結論】産科救急医療システムは母体・胎児の救命を行う上で重要な役割を果たしている.前期破水については母体の状況と児の予後を考えて娩出のタイミングを計ることとなるが,分娩時週数が早くなるにつて児の入院日数も長くなる傾向があるため,新生児科と連携を取りながら適切な娩出時期を考慮する必要がある.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 278-278, 2014


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