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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【一般演題口演】
妊娠中に術前化学療法を施行し生児を得た子宮頸癌合併IB2妊娠の1例


斉藤 三和, 青木 宏明, 笠原 佑太, 斉藤 良介, 舟木 哲, 田沼 有希子, 梶原 一紘, 土橋 麻美子, 種元 智洋, 斉藤 元章, 大浦 訓章, 岡本 愛光
東京慈恵会医科大学産婦人科


【緒言】女性の晩婚化・出産年齢の上昇により,子宮頸癌合併妊娠は今後増加すると思われる.新生児医療の進歩及び妊娠中の化学療法の安全性の報告より,胎児成熟までの術前化学療法(以下NAC)が考慮される場合がある.当院で子宮頸癌IB2合併妊娠に対して術前化学療法を施行した症例を経験したので報告する.【症例】36歳,0経妊0経産,自然妊娠,妊娠初期より性器出血・子宮腟部に硬結を認め,妊娠18週で前医受診.前医でのcone biopsyにて扁平上皮癌(浸潤癌)の診断となり,妊娠21週に当院へ紹介となった.内診所見より子宮頸癌IB2の診断となった.明らかな遠隔転移を認めず,強い挙児希望があったため,NACとしてTP療法(Paclitaxel 135mg/m2,Cisplatin 50ng/m2)を2コース施行した.2コース終了後,内診およびMRIにて頸部腫瘤は縮小していた.化学療法施行前後で超音波上,胎児の発育は良好であり,明らかな異常所見を認めなかった.妊娠29週6日,帝王切開にて1401gの女児を娩出した後,広汎子宮全摘術,両側付属器切除術及び骨盤内リンパ節郭清を施行した.病理結果は非角化型扁平上皮癌,リンパ節転移陰性でありpT1b2N0M0であった.術後に化学療法併用放射線治療を行い,現在再発所見を認めず外来経過観察中である.児の経過は順調であり,生後80日目に体重3594gで退院した.【結語】妊娠中の術前化学療法により,妊娠期間の延長を図り,生児を得た症例を経験した.今後,症例を集積し妊娠中のNACの適応・安全性について更なる検討が望まれる.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 288-288, 2014


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