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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【一般演題口演】
子宮頸部円錐切除術後妊娠123例の周産期予後に関する検討


松田 繁, 山田 学, 西舘 野阿, 渡邊 理子, 有馬 香織, 中川 潤子, 笠井 靖代, 木戸 道子, 宮内 彰人, 杉本 充弘, 安藤 一道
日本赤十字社医療センター産婦人科


【目的】若年女性の子宮頸部上皮内病変罹患数増加と妊婦の高年齢化に伴い,円錐切除術後妊娠は増加している.円錐切除術による流早産・帝王切開分娩への影響について,日本での大規模な報告はない.2008年から2012年の5年間に当院で取り扱った,人工妊娠中絶を除いた妊娠12週以降の分娩13744例に関して,診療録を用いて,後方視的コホート研究を行った.【方法】子宮頸部円錐切除術後妊娠119例と妊娠中に円錐切除術を行った4例の計123例を,円錐切除術を行っていない13621例と比較検討した.統計学的解析にはt検定,U検定,χ2検定,Fisher正確確率検定を用い,有意水準を0.05とした.当院臨床研究倫理委員会の承認を得た.【成績】円錐切除術後例は全体の0.9%を占めた.円錐切除術後群では対照群と比較して前期破水(41.5%,オッズ比2),妊娠37週未満の前期破水(22.0%,オッズ比6.6),早産(28.9%,オッズ比3),ならびに妊娠28週未満の早産(5.8%,オッズ比4.8)が有意に増加していた.全体では帝王切開分娩率に差を認めなかったが,帝切既往のない経産婦で円錐切除後群で有意に帝切率が上昇していた.【結論】円錐切除後妊娠では諸家の報告と同様に早産,前期破水が高率であり,子宮頸管短縮による感染防御機構減弱化の影響が示唆された.また,子宮頸管瘢痕化による帝王切開例が少数ながら認められた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 289-289, 2014


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