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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【若手ポスターセッション1】
妊娠悪阻と深部静脈血栓症を合併した2例


宮下 昭太, 今西 俊明, 三宅 雅子, 原 きく江, 上田 典胤, 黒澤 和子
伊那中央病院産婦人科


 妊娠中,深部静脈血栓症を発症することは稀ではあるが,母体死亡の最大の原因のひとつである.今回われわれは,妊娠悪阻の時期に血栓症を発症した2例を経験したので報告する.症例1は39歳,2回経妊2回経産で,他院で妊婦健診中,妊娠悪阻症状があったが,特に加療は受けていなかった.右下肢痛を発症し,近医で血栓症を疑われ,当院循環器内科紹介となった.超音波検査で深部静脈血栓症の診断となり,ヘパリン静脈注射開始となった.周産期管理のため,当科へ紹介となった.身長165cm,体重78.6kg,BMI28.6と肥満を認めた.現在のところ妊娠経過は順調である.症例2は,33歳,0回経妊で他院にて妊娠を確認された.26歳で若年性高血圧症の診断で加療を受けた既往があった.嘔吐と胸苦しさがあり,当科受診となり,妊娠悪阻の診断で入院とした.血液検査でFDP-DD 59.82(<1.1)と著明な高値を認めた.血栓症の可能性も否定できず,心電図,心臓超音波,下肢超音検査を行ったが,血栓症を疑う所見は認めなかった.妊娠悪阻の治療として補液を行い,血栓症予防に弾性ストッキング着用とした.入院後3日目より左鼠径部痛を自覚し,5日目に左大腿部痛を訴えた.左大腿部腫脹を認め,下肢超音検査を行ったところ深部静脈血栓症の所見を認めた.ヘパリン持続静注を開始し,妊娠経過は順調である.家族歴で弟と母が血栓症の素因を指摘されていることが判明した.妊娠悪阻と深部静脈血栓症につき考察し,報告する.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 379-379, 2014


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