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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【若手ポスターセッション2】
重症の溶血性貧血合併妊娠の2例


新留 圭将1, 松浦 寛子1, 宮本 守員1, 渋谷 剛志1, 曽山 浩明1, 精 きぐな1, 吉田 純1, 笹 秀典1, 加藤 章一郎2, 古谷 健一1
防衛医科大学校産婦人科1, 防衛医科大学校血液内科2


【緒言】重症の溶血性貧血には発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)などがあり,その合併妊娠・分娩の報告例は少なく,妊娠・分娩時に血栓症や感染症,溶血による貧血など重篤な合併症を引き起こすことが報告されている.今回溶血性貧血合併妊娠の2例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.【症例1】29歳,2経妊1経産,B型肝炎合併,第1子妊娠中に溶血性貧血を指摘され,分娩後急性腎不全になり透析を受けた.PNHの診断でプレドニゾロン(PSL)内服中であった.妊娠5週に当院紹介,15週時血尿で緊急入院,ハプトグロビン投与などで軽快した.妊娠38週で誘発分娩,産褥3日より血尿出現,PSLやハプトグロビン投与で徐々に軽快し産後20日で退院.【症例2】33歳,未経妊,妊娠27週,貧血(Hb2.9)で搬送入院.血尿,黄疸,発熱が認められ,感染と溶血性貧血が疑われた.輸血,ヘパリン,抗生剤投与しながら,溶血性貧血の原因を検索した.同意を得て,輸血,PSL,ヘパリン,ハプトグロビン等の投与で経過観察中である.【結語】溶血性貧血のうちPNH合併妊娠の周産期管理は,溶血,骨髄不全,血栓症に対する対策が肝要である.我々の2例も溶血発作は発生したが血栓症は予防可能であった.近年,PNH合併妊娠にeculizumabの投与が安全で合併症の減少に有効との報告があるが,今後の症例の蓄積が期待される.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 383-383, 2014


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