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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【若手ポスターセッション4】
術後創離開に対し,局所陰圧閉鎖療法が著効した3例


大沼 えみ, 古賀 絵理, 田吹 梢, 谷口 華子, 高見 美緒, 岩田 亜貴子, 伊藤 朋子, 納田 容子, 茶木 修, 中山 昌樹
横浜労災病院産婦人科


 局所陰圧閉鎖療法(以下VAC)は難治性創傷に対し管理された陰圧を付加することで,創の保護,肉芽形成の促進,浸出液や感染性老廃物の除去を図り,創傷治癒を促進させる治療法である.今回婦人科術後離開創に対し,VACを行い良好な経過を得た3例を経験したので報告する.症例1は53歳,BMI 30.5,糖尿病,脳梗塞既往があり経口血糖降下薬とシロスタゾールを内服していた.卵巣腫瘍破裂に対し緊急開腹右付属器摘出術を行い,7日目に皮下に大量の漿液貯留,感染徴候を認めた.創解放しデブリードマン後4日目からVAC開始し,33日間行い肉芽形成良好となり終了,保存的治療を1週間追加し創閉鎖した.症例2は25歳,BMI 27.3,全身性エリテマトーデスがあり,プレドニゾロン12.5mg/日を内服していた.また肺血栓塞栓症に対し,ヘパリン持続投与を行っていた.卵巣出血で紹介となり,緊急腹腔鏡下止血術を行い,13日目に創出血,皮下膿瘍を来たした.創解放しデブリードマンを実施後1日目からVAC開始した.プレドニゾロン50mg/日まで漸増しており肉芽形成遅延は認めたが,51日間行い良好な肉芽が形成されたため終了し,創洗浄継続にて退院となった.症例3は87歳,BMI 30.7,糖尿病があり食事療法中だった.卵巣腫瘍に対し開腹左付属器摘出術を行い,術後2日目より創部からの浸出液多く癒合不良であり,術後10日目に創部を解放しVAC開始した.1週間経過し肉芽形成良好であり,治療継続し経過観察中である.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 394-394, 2014


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