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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【若手ポスターセッション5】
赤血球増加をきたした子宮筋腫の6例


笠原 真木子, 藤野 一成, 助川 幸, 佐野 靖子, 氏平 崇文, 楠木 総司, 木村 美葵, 金田 容秀, 寺尾 泰久, 板倉 敦夫, 竹田 省
順天堂大学産婦人科


【緒言】赤血球増加症は絶対的赤血球増加症(真性,二次性)と相対的赤血球増加症に分類され,二次性赤血球増加症の原因の一つとして子宮筋腫の存在が稀ながら知られている.我々は2007年6月から2014年5月の間に子宮筋腫に対し開腹手術を行った症例の中で術前に赤血球増加を示した6例について後方視的に検討を行った. 【結果】6例における年齢中央値は50.5歳(37〜64)で血清ヘモグロビンの平均値は術前18.0g/dl(16.7〜20.4),術後5日13.3g/dl(10.7〜17.4),術後約1ヶ月13.1g/dl(11.4〜14.2)であり,摘出検体平均重量は8032g(1150〜14500)であった.血清エリスロポエチン(EPO)値を測定した例では,血清EPO値は術前後で44.3mU/mlから19.1mU/mlに低下した.子宮筋腫に対して開腹手術を行った1年間分の症例を比較対照としたところ,年齢中央値は45歳(31〜62)で血清ヘモグロビンの平均値は術前11.1g/dl(4.6〜15.2),術後5日11.7g/dl(6.2〜15.6),術後約1ヶ月12.9g/dl(10.4〜15.8)であり,検体平均重量は1096g(57〜11000)であった. 【考察】赤血球増加症を伴う子宮筋腫の症例では,対照群との比較において,検体重量,年齢ともに高値であった.術前後の血清ヘモグロビン値の差は対照群と比較し大きかった.また,血清EPO高値を認めた二次性赤血球増加症の例では,術後に速やかに血清EPO値の低下を認め,子宮筋腫がEPO産生腫瘍としてその原因となりうると思われた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 395-395, 2014


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