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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【若手ポスターセッション6】
6回の再発腫瘍摘出術により長期生存を得ている子宮平滑筋肉腫の1例


助川 幸, 氏平 崇文, 笠原 真木子, 佐野 靖子, 藤野 一成, 楠木 総司, 木村 美葵, 金田 容秀, 寺尾 泰久, 板倉 敦夫, 竹田 省
順天堂大学産婦人科


【緒言】子宮平滑筋肉腫は,子宮悪性腫瘍の1〜3%と比較的稀な疾患である.早期に血行性転移をきたしやすく,50%生存期間は31ヵ月と予後不良で,唯一有効な治療は早期完全摘出とされている.我々は,腹腔鏡下子宮筋腫摘出術の後に子宮平滑筋肉腫の診断となり,再発病変に対して計6回にわたり腫瘍摘出手術を繰り返し長期生存が得られている子宮平滑筋肉腫の症例を経験したため若干の文献的考察を加え報告する.【症例】50歳 0経妊0経産,2004年に近医にて子宮筋腫の診断で腹腔鏡下子宮筋腫摘出術を施行された.病理診断はLeiomyosarcomaで,根治術を勧めるも,患者の希望により経過観察となった.2005年,経腟超音波断層法で子宮底部に腫瘤を認め,経時的な腫瘍の増大を認めたため子宮平滑筋肉腫の再発と診断し,2007年に当院へ紹介となった.同年,単純子宮全摘術・両側付属器摘出術・再発腫瘍摘出術を施行し術後補助化学療法を行うも,経過観察中に腹腔内に再発を繰り返したため2014年までに肝切除術・腸管切除術を含む計6回の再発腫瘍摘出術が施行した.現在,外来経過観察中であるが,再発腫瘍は認めていない.【考察】子宮平滑筋肉腫の再発に対する治療方針は確立されておらず,切除可能な場合は手術療法が,切除不能な症例に関しては放射線療法や化学療法が推奨されている.本症例は子宮平滑筋肉腫で術後再発を繰り返しているが,腫瘍摘出術により長期生存が得られており,再発腫瘍に対する手術療法の有用性が示唆された.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 403-403, 2014


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