関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【優秀演題賞候補】
子宮頸癌における広汎子宮全摘出術後の再発高危険群に対する術後補助療法の検討


西尾 浩, 田中 京子, 村山 真治, 宮内 安澄, 仲村 勝, 森定 徹, 岩田 卓, 田中 守, 青木 大輔
慶應義塾大学産婦人科


【目的】広汎子宮全摘出術(RH)後の再発高危険群に対する術後補助療法として同時化学放射線療法(CCRT)が推奨されているが,本邦での晩期有害事象は明らかでない.当科では過去にRH後にCCRTを施行した症例で重篤な消化管閉塞を認めたため,現在ではパクリタキセル/シスプラチン併用化学療法(TP療法)を施行している.今回,TP療法の妥当性と再発の予測因子に関する検討を行った.【方法】2007年1月〜2011年12月に子宮頸癌に対してRH施行後に再発高危険群と診断され,TP療法を施行した50例を対象とした.再発高危険群の定義は,病理診断において骨盤リンパ節転移陽性または子宮傍組織浸潤陽性症例とし,化学療法の完遂率,有害事象および再発率に関して後方視的に検討を行った.また,年齢,組織型,脈管侵襲,リンパ節転移個数,浸潤の深さと腫瘍径について,再発の有無との相関をCOX回帰分析による多変量解析により検討した.【成績】年齢の中央値は36歳,観察期間の中央値は,32ヶ月であった.臨床進行期は,IB1期32例,IB2期9例,IIA期4例,IIB期5例であった.治療の完遂率は90%(45例/50例)であり,中止理由は全例で原病の進行によるものであり,血液毒性および非血液毒性はいずれも可逆性であった.また再発率は50例中11例(21.7%)であり,再発と関連する因子は,単変量解析で,3個以上のリンパ節転移と4cm以上の腫瘍径の二つの因子が抽出され,多変量解析でもいずれの因子も独立した再発の予測因子であった.【結論】RH後のTP療法は有害事象を認めるものの許容範囲内であり安全に施行可能であった.また3個以上のリンパ節転移や4cm以上の腫瘍径を認める症例では再発のリスクが高くなると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 420-420, 2014


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会