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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【一般演題口演】
子宮体癌における術後再発リスク分類についての後方視的検討


真壁 健, 山上 亘, 二宮 委美, 岩佐 尚美, 中平 直希, 和田 美智子, 野村 弘行, 片岡 史夫, 阪埜 浩司, 進 伸幸, 田中 守, 青木 大輔
慶應義塾大学医学部産婦人科


【背景】子宮体がん治療ガイドラインには術後再発のリスク分類の目安が記載されている.この点に関し2009年版と2013年版を比較すると,2013年版では頸管進展を有する症例,筋層浸潤を有する漿液性腺癌,明細胞腺癌症例,筋層浸潤1/2以上の類内膜腺癌G3症例が再発高リスク群に分類されるようになった.今回,この変更による実際の再発リスクの変化を明らかにすることを目的とした.【方法】2001〜2010年に治療を開始した434例を対象とした.進行期はI期313例(72%),II期26例(6%),III期67例(16%),IV期26例(6%)であり,再発中・高リスク群では術後化学療法を原則施行した.経過観察期間の中央値は1,597日であった.再発リスクについて,子宮体がん治療ガイドライン2009年版(A分類)と2013年版の項目(B分類)を用いて分類し,それぞれの予後を統計学的に解析した.【結果】A分類では低リスク196例(45%),中リスク145例(33%),高リスク93例(21%)であるのに対し,B分類では低リスク199例(46%),中リスク90例(21%),高リスク145例(33%)であり,A中リスクより3例がB低リスク群へ,52例がB高リスク群へ再分類された.5年無増悪生存率(PFS)はA分類では低リスク95%,中リスク86%,高リスク49%,B分類では低リスク95%,中リスク87%,高リスク61%であり,いずれの間にも有意差を認めたが,B高リスクのPFSはA高リスクに比して良好な傾向であった(p=0.07).A中リスクからB中リスクに分類された症例とB高リスクへ分類された症例のPFSはそれぞれ87%,84%であり,有意差を認めなかった(p=0.223).【結論】改訂により再発高リスクに移行した症例のPFSが良好なため,B分類の再発高リスク群のPFSが良好な傾向であったと考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 427-427, 2014


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