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会長挨拶
第124回関東連合産科婦人科学会総会ならびに学術集会の開催にあたって
第124回 関東連合産科婦人科学会 会長
山梨大学医学部産婦人科学教室 教授 平田 修司 |
本年 (平成24年) 秋の関東連合産科婦人科学会は、山梨の担当で開催させていただきます。会期は、10月28日 (日) で、甲府市の甲府富士屋ホテルを会場といたします。
さて、昨今の産婦人科への逆風も、このところやや静まってきたかのように思われます。これはひとえに日本産科婦人科学会を中心としたさまざまな活動と、行政、病院の管理者、ならびに地域の住民の産婦人科の現状に対する理解と応援の賜です。これらの結果、最近では、初期研修終了後に産婦人科を選択する医師数が増加に転じており、初期研修医や医学生に産婦人科の魅力が体感されてきたものと考えます。しかしながら、産婦人科医の増加は主に「都市部」に限定した現象であり、「地方」においては、今なお産婦人科医の減少が続いているという厳しい現実があることも事実です。
こうした「地方」の状況を打開するためにも、これまで以上に初期研修医や医学生に対して産婦人科のやりがいや面白さを伝えること、また、彼らが行いたくなるような専攻医研修ならびに産婦人科専門医資格取得後の研修を築き上げることが喫緊の課題であると考えております。
今回、「地方」の代表的存在である山梨において関東連合を開催するにあたり、できる限り多くの若手の産婦人科医に演題発表の場を提供することを主眼としました。また、特別講演には、山梨大学に本年4月に開設された新学部である生命環境学部の若山照彦教授に、「宇宙空間における生殖医学」についてお話しいただきます。さらに、シンポジウムにおいては、産婦人科ならびに医学教育の専門の先生方に、「これからの産婦人科の教育」についてご発表いただきます。これらを通して、少しでも「地方」における、また、関東における産婦人科医の増員につながることを願っております。
なお、本学会では関東連合本部のご支援をいただき、産婦人科医のリクルート企画として、初期研修医・産婦人科専攻医、および関東連合の会員を対象に、産婦人科救命救急のトレーニングコースである ALSO (Advanced Life Support in Obstetrics、ACLS の産科版) コースを、学会直前の金曜の午後から1日半をかけて、学会会場と同じ会場にて開催させていただくことになりました。ALSO コースは、産科緊急事態への対応する医療チームを構築するためのシミュレータを用いた教育コースであり、これからの研修医や医学生教育に大変に参考になるものと思いますので、産婦人科の専門医・指導医の先生方にも是非ご参加されることをお薦めいたします。なお、今回のコースは関東連合の会員の先生方に対しては公開で行いますので、見学することも可能です。
秋の山梨は、観光のトップシーズンであり、交通や宿泊では参加される会員の皆様にはご不便をおかけすることになるとは存じますが、どうぞ、本学会の趣旨をご了解いただき、多くの会員の皆様がご参加していただけますようお願い申し上げます。
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