この度、第144回関東連合産科婦人科学会総会・学術集会を山梨大学が担当させて頂くことになりました。会期は 2022年10月15日(土)〜16日(日)で、甲府記念日ホテル(山梨県甲府市)での開催を予定しております。COVID-19の状況を予測することは困難ですが、山梨県ならびに関東連合の地域に特別措置法に基づいた「緊急事態宣言」が発令されない限り、現地での対面学会といたします。
さて、本関東連連合産科婦人科学会は、以前より若手の産婦人科医の学会発表の登竜門と位置付けられてまいりました。私も初めての学会発表は本学会でした。そのとき、上級医から指導を受けながら、抄録を作成して応募し、発表スライド・ポスターの準備、発表原稿の準備を行い、さらに、発表の練習をしたことを鮮明に覚えております。そのことが学会での発表の「神髄」の会得の端緒となっただけでなく、他の発表者の発表を傾聴することの意義や学会に参加することの意味を知りました。そうした観点から、今回の学術集会は、若手の産婦人科医の学会発表の場とすることを主眼といたしたいと考えております。若手の産婦人科医としては、とくに専攻医の先生方、専門医なって間もない先生方を対象といたしますが、今回の学術集会では、初期臨床研修医や臨床実習を行っている医学生にも発表の場を提供したいと考えております。
今回の学術集会では、事業展開が進んできた「エコチル」について、これまで判明しているデータ等をご講演していただく予定です。また、これまでのCOVID-19についての世界的な経験に基づいて、とくに妊娠・分娩に対する影響をご講演いただく予定です。さらに、産婦人科専攻医に対しては、10年前から本学で刊行している「産婦人科研修の要点」という冊子を用いて行うとともに、若手の産婦人科医、初期臨床研修医ならびに医学生に対するハンズオンセミナーを計画しております。
関東連合を構成するいろいろな地域の中には山梨への移動に時間のかかる所もあるかと存じます。しかしながら、そうした皆様にも参加してよかったと思っていただけるような学術集会にするために、教室員一同、準備を進めてまいります、どうぞ、よろしくご参加いただけますようお願い申し上げます。
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