この度、第148回関東連連合産科婦人科学会総会・学術集会を信州大学で担当させて頂くことになりました。会期は2024年10月19日(土)・20日(日)で、松本市ブエナビスタホテル(長野県松本市)での開催を予定しております。
今回の学術集会では、遠い松本まで足をお運びいただく方に少しでも楽しんでいただけるよう、”信州ならでは”の内容を目指しております。
19日(土)午後には若手医師による対面のポスターセッションで顔の見える熱いディスカッションを期待しています。また事前予約制で産科J-CIMELSの講習会に加え、hinotoriのシミュレーション研修も予定しております。さらに、今回初の試みとして、「腹腔鏡結紮バトル」を企画しております。これは各施設から参加者を募り、腹腔鏡のドライボックスを用いて運針や結紮のタイムを争うもので、団体選、個人戦、新人戦の3部門で行います。午後から予選を行い、夕方に決勝を行います。多くの方のご参加をお待ちしております。
20日(日)には、信州大学小児科の中沢洋三教授による、新しい免疫療法であるCART療法による卵巣癌治療の特別講演を企画しております。CARTはキムリアに代表されるように、血液疾患を対象に開発がすすめられてきましたが、固形癌への適応拡大のために、世界中で激しい開発競争が繰り広げられています。そんな中、トップランナーのおひとりである中沢教授の講演は極めて意義深いと考えられます。また、信州大学遺伝医学教室の古庄知己教授による信州大学における入念なカウンセリングを取り入れたNIPTに関する講演を企画しております。紹介症例豊富な長野県立こども病院からは超音波による胎児診断のコツを解説していただきます。頸部嚢胞の取り扱いについては当科宮本強准教授の講演を予定しており、これを聴いていただければ、取り扱い方が全てわかることになっています。またこれ以外にも、「PMSの取り扱い:漢方vs. LEP」「摘出卵巣卵巣組織からの採卵」など、informative なセッションを準備しております。遠隔の地のため夕食までには自宅に戻っていただけるよう、午後3時頃には終了としたいと考えています。
若手をはじめとしてベテランまで、少しでも多くの先生方に楽しんでいただけるような学術集会にすべく、信州大学医学部産科婦人科学教室一同で精一杯努力しておりますので、是非とも多くの皆様のご参加を待ちしております。
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