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このたび、第153回関東連合産科婦人科学会総会・学術集会を日本大学で担当させていただくことになりました。会期は2027年6月19日(土)〜 20日(日)で、都市センターホテル(東京都千代田区)での開催を予定しております。
現在、産婦人科を取り巻く環境は大きく変化しています。少子化が進む一方で、安全で質の高い周産期医療を地域でどう維持するかは、極めて重要な課題です。厚生労働省の研究事業でも、分娩取扱施設の減少や地域でのアクセス、基幹施設への負担、集約化と重点化の必要性が示されています。また、医師の働き方改革が本格化する中で、産婦人科診療の継続性と人材育成をどう両立するかも大きなテーマです。医師の働き方改革は、時間外労働時間が年間960時間以内(月平均80時間以内)という水準を近い将来達成することが求められ、時間外手当は徐々に減少することになります(医師のQOL重視は本来の姿ですが)。一方で、分娩の集約化に伴い、高次医療機関に勤める医師の外勤先の減少(いわゆる、バイト難民)も切実な課題となってきました。
婦人科領域では、低侵襲手術や妊孕性温存治療が現場に浸透しつつ、近年の診療報酬改定によって診療内容が変化していることと推察いたします。さらにはがん薬物療法が毎年のように目まぐるしく新薬が登場し、現場の医師は付いていくのに必死です。がん生殖、予防的卵巣卵管切除(RRSO)、経腹的頸管縫縮術などの先進的な医療も疾患予防につながる診療として日常臨床に入ってきました。
学術活動には、生成AIの導入が当たり前のように普及し、論文作成、学会発表、データ解析に至るまで、生成AIが有効な手段となってきました。出産、育児を含む医師のQOLを重視しつつ、多忙な臨床業務の中で、効率的に学術活動を行うための“相談相手”として生成AIは欠かせない存在です。
こうした時代だからこそ、本学会が知見を共有し、立場を超えて議論し、地域や世代を超えて連携を深める場となることを願っております。本日の学びと対話が、明日からの診療と教育、そして社会への発信につながることを期待しております。
本学術集会では、「医学的・社会的変貌に対峙するために」をテーマに、学会員ご一同のステップアップにつながるセッションをご用意できるように教室員とともに企画を練っております。上述した内容をぜひ盛り込みたいと考えておりますので、ご専門の先生方におかれましてはプレゼンター、モデレーターとしてご協力を賜りますようお願い申し上げます。その他、静岡県産婦人科医会と共に関東ブロック産婦人科医会共催シンポジウムも計画しております。
何気ない症例から多くを学ぶ場でもあり、先進的な医療を学ぶ場でもあり、多種多様な立場の先生方、一様に有意義な時間を過ごしていただける実りある学会にしたいと思っております。先生方のご参加、活発な議論は不可欠でございます。奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。
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