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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))
【一般演題】
悪性腫瘍その他3 性器脱の程度と術前検査
松本 譲二1), 伊藤 百合子2), 藤村 正樹2), 永田 一郎2)
小川赤十字病院産婦人科1), 埼玉医科大学産婦人科2)
【目的】性器脱の程度を表すのにPOP-QやBaden-Walker scoreが用いられる.尿道の過可動,膀胱頸部易動度の評価には簡易なQチップテストが,尿失禁の重症度をみるためには60分パッドテストが用いられる.今回,性器脱の程度と,これらの検査の関係,ならびに,性器脱手術前後でのこれらの検査の変化を検討した.【方法】27例の性器脱手術患者(平均年齢65歳)の手術前にQチップテスト,60分パッドテストを行い,退院時にも同様の検査を行った.27例の22例では超音波画面上でのチップの腹圧をかけた時の移動距離も測定した(Dis).性器脱の程度は,会陰裂傷を含まないBaden-Walker変法を使い(以下BW),またBWの0-2を軽症,3-4を重症として検討した.手術術式の大部分は,腟式子宮全摘出,前後腟壁形成に,腟断端に仙棘靭帯固定やMcCall術,あるいは仙骨子宮靭帯固定術を追加したものである.【成績】術前のQチップテスト,パッドテスト,DisとBWとの関係はみられなかったが,尿道瘤重症のものは軽症のものよりQチップテストの腹圧時により大きな変位角度を示した(p<0.05).術前のQチップテスト,パッドテスト,Disと術前の残尿量,あるいは退院時のこれらの検査と退院時,外来受診時(術後1-2ヶ月)の残尿量とは,関係がみられなかった.術後にはQチップテスト,パッドテスト,Disの結果は術前と比較してそれぞれ有意に減少した(p<0.01,p<0.03,p<0.001).【結論】性器脱手術には,術前の評価としてBWあるいはPOP-Qのみでなく,Qチップテスト,パッドテストも有意義と言えよう.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2)
199-199, 2006
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