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第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題23】
初産が難産だったら次の分娩も難産か?


今井 公俊
今井産科婦人科クリニック産婦人科


【緒言】初産が難産であった妊婦が,次回の分娩も又難産になるのか否か不安を募らせる事がある.一般論として第2子分娩は第1子分娩よりも楽だよ,経過は速いよ,などと妊婦に説明して安心を得る様に心がけて来たが,確固としたデータが有る訳ではなかった.そこで初産が遷延分娩や吸引分娩であった場合,第2子の出産も同様になるのか否か検討した.【方法】2004年1月〜2011年12月の8年間に当院で妊娠36週以降,第1子と第2子を頭位単胎経膣分娩した妊婦において,分娩所要時間,吸引分娩の有無を後方視的に検討した.【成績】該当する妊婦は401例であった.この401例の分娩所要時間,第2期所要時間の平均値は,初産においてはそれぞれ878分,85分,第2子分娩においてはそれぞれ381分(減少率57%),22分(減少率74%)であった.初産遷延分娩(所要時間30時間以上),第2子遷延分娩(同15時間以上)は,それぞれ36例,14例であった.第1子第2子共に遷延したのは3例であった.初産遷延分娩であった妊婦36例の第2子分娩所要時間の減少率は78%で,初産非遷延分娩365例の第2子分娩所要時間の減少率38%よりも有意に大きかった(p<0.001).初産分娩第2期遷延は69例,第2子分娩第2期遷延は24例,2回共第2期遷延は10例であった.また吸引分娩は初産で53例,第2子分娩で4例,第1子第2子共に吸引分娩となったのは1例であった.【結論】初産が遷延分娩,吸引分娩でも次回分娩で反復する確率は低いと考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 349-349, 2012


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