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【原 著】
卵巣癌治療におけるDose Intensityの意義―当院におけるstandard CAP療法とlow-dose consecutive CAP療法の比較―
横須賀 薫, 相羽 早百合
至誠会第二病院産婦人科
卵巣原発漿液性嚢胞性腺癌(Se)と類内膜腺癌(Em)のFIGO臨床進行期Ic-IIIc症例に対し,standard CAP療法(A群:9例)とlow-dose consecutive CAP療法(B群:15例)を施行し,Dose Intensity(DI)と予後,PS,副作用,総医療費等を比較検討した.B群のDIはA群より低値であったが,両群の生存率に差は認められず,副作用はB群で軽度であった.また,総医療費は両群において差はなかった.DIにて予後が決定されるとは言い難く,加えて早期症例(Ic-IIc期)は全例生存していることより,suboptimal〜optimal cytoreductive surgeryを施行されたSe・Em症例においては,low-dose consecutive CAP療法は良い治療法とおもわれた.
Key words:Ovarian cancer, Chemotherapy, Dose intensity, Standard CAP, Low-dose consecutive CAP
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(1)
19-23, 2001
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