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【原 著】
CHOP化学療法により腫瘤の完全消失が得られた子宮頸部悪性リンパ腫の進行例


塩原 茂樹, 高津 亜希子, 伊東 和子, 堀内 晶子, 塩沢 丹里, 小西 郁生
信州大学医学部産科婦人科学教室


 子宮頸部の悪性リンパ腫は,頸部限局例が比較的予後良好であるのに比べ,進行例の予後は不良である.今回,頸部悪性リンパ腫で腟および子宮傍組織に進展し水腎症も認められ,さらに傍大動脈リンパ節腫大も伴った進行例(FIGO分類IIIb期,Ann Arbor分類IIE期)を経験した.本症例ではCHOP化学療法により腫瘍の完全消失がみられ,腎瘻の抜去も可能となり,さらに骨盤腔および傍大動脈領域に放射線療法を追加することで現在まで再発をみていない.本症例の経過を報告するとともに,頸部悪性リンパ腫に対する治療法について文献的考察を行った.

Key words:Malignant lymphoma, Uterine cervix, Chemotherapy, CHOP

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(1) 25-30, 2001


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