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【原 著】
ダイナミック造影MRIを用いた子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術の効果判定法
森 裕紀子1), 青木 寛明1), 松本 直樹1), 石塚 康夫1), 篠崎 英雄1), 西井 寛1), 渡辺 明彦1), 落合 和彦1), 田中 忠夫2)
1)東京慈恵会医科大学附属青戸病院産婦人科 2)東京慈恵会医科大学産婦人科
子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE)は注目されているが,中には筋腫の再腫大がみられるものがある.本研究ではUAEの治療効果を知る方法としてUAE後3か月目のダイナミック造影MRIを用いて子宮筋腫核の血流の有無を調べ,再腫大との関連を検討した.12症例13個の筋腫核の中で,UAE後のダイナミック造影MRIにて造影されなかった筋腫はすべて再腫大しなかった.一方,造影された筋腫2個は再腫大した.UAE後のダイナミック造影MRIで造影した筋腫は再腫大の可能性があるため定期的に経過観察が必要である.UAE後のダイナミック造影MRIは非侵襲的に子宮筋腫核の血流の程度を知ることができ,UAEによる個々の子宮筋腫核にたいする縮小率の長期予後を知る有用な方法と考えられた.
Key words:Uterine artery embolization, Uterine leiomyoma, Dynamic contrast-enhanced MR imagine
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(4)
393-397, 2002
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