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【原 著】
大網に巨大腫瘍として認められた再発子宮肉腫の1例
太田 剛志, 野島 美知夫, 牧野 真太郎, 勝俣 由美子, 幡 優子, 田口 雄史, 伊藤 茂, 久保田 武美
順天堂大学付属浦安病院産婦人科
今回我々は再発を繰り返し,大網に転移をきたしたが摘出しえた子宮平滑筋肉腫の一例を経験したので報告する.症例は51歳,不正出血を主訴に当院受診し,子宮筋腫の診断でGn-RH agonistによる偽閉経療法施行するも,投薬終了後腫瘍の増大を認めたため腹式単純子宮全摘術施行した.術後病理組織診断により子宮平滑筋肉腫と診断した.術後追加治療はせずに外来経過観察していたところ,術後約3年半後,腟断端に再発を認め,腹式腫瘍摘出術施行した.その後外来経過観察していたところ,上腹部に巨大再発腫瘍が認められ,腹式腫瘍摘出術及び大網切除術施行した.術後病理組織診断ではいずれも子宮平滑筋肉腫の再発であった.
Key words:子宮悪性腫瘍, 平滑筋肉腫, 再発
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(1)
39-43, 2003
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