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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
栄養・代謝
妊娠糖尿病における各種インスリン抵抗性指標の検討


田中 雅子, 松田 秀雄, 高橋 宏典, 川上 裕一, 古谷 健一, 菊池 義公
防衛医科大学校産婦人科


【目的】妊娠中期に75g OGTTを施行した症例でインスリン抵抗性を各種指標で評価し臨床的関連性を検討した.【方法】平成14年1月より6ヶ月で75g OGTTを施行した症例の中で,妊娠糖尿病(GDM)と診断された6症例,コントロール群20症例,および糖尿病合併妊娠(DM)4症例を対象とした.Homeostasis model assessment(HOMA),Composite insulin resistance index(CIRI),Insulinogenic Index(II)を算出した.併せてBody Mass Index(BMI),HbA1c,脂質代謝について検討を加えた.【成績】GDM,コントロール群でCIRI:71.2±6.5 vs. 102.0±10.9,II:5.6±1.7 vs. 27.5±3.3であった.DM,GDM,コントロール群でそれぞれHOMA:32.0±19.6 vs. 2.3±0.3 vs. 2.3±0.3,HbA1c:8.0±1.1 vs. 5.5±0.3 vs. 4.4±0.6,BMI:31.5±1.3 vs. 28.8±1.5 vs. 24.2±1.0,中性脂肪(mg/dl):360.0±135.1 vs. 286.8±35.8 vs. 188.1±7.5,であった.(mean±SEM)【結論】HOMAが肝細胞レベルでのインスリン抵抗性を反映し,CIRIは骨格筋を含む全身のインスリン抵抗性を示すことからDM群では肝細胞レベル,GDM群では骨格筋レベルでのインスリン抵抗性が増大しているとかんがえられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 231-231, 2002


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