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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
妊娠・その他
帝王切開術時の頚管拡張は有用か


真島 洋子, 西山 幸江, 藤田 聡子, 榊原 嘉彦, 渡辺 浩二, 奥田 順子, 酒見 智子, 池田 真理子, 塩田 恭子, 板坂 俊典, 栗下 昌弘, 佐藤 孝道
聖路加国際病院産婦人科


<目的>予定帝王切開術時の頚管拡張が有用か否かを明らかにすること.<対象と方法>2001年4月から2002年6月までの14ヶ月間に当科で予定帝王切開を行なった例のうち頚管拡張を施行した群14例(以下(+)群)と施行しなかった群9例(以下(−)群)について年齢・経妊・経産・既往帝王切開の回数・分娩週数・出生体重・出生時アプガー・出血量・手術時間・38度をこえる有熱日数・術前と術後1・3・5日目のWBCとCRP・手術から退院までの日数などに分けて比較検討した.なお,それぞれの術者は固定されていた.<成績>(+)群と(−)群ではいずれの項目においても明らかな有意差は認められなかった.とくに38度をこえる有熱日数は14例中の3例でそれぞれ1日間,9例中の1例で2日間と有意差を認めなかった(p=0.9414).また術後3日目でWBC:9784±3375,8312±2185(p=0.2252)(それぞれ(+)群,(−)群),CRP:7.0±4.4,7.6±3.5(p=0.7586)であった.<結論>帝王切開術時の頚管拡張を積極的に推奨する証拠はなかった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 235-235, 2002


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