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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩3
切迫早産入院患者の深部静脈血栓症診断における下肢静脈エコー検査の有用性について


王 恒伊, 飯田 信, 的野 博, 上山 和也, 多和田 哲雄
国際親善総合病院産婦人科


 深部静脈血栓症(DVT)は妊婦の0.05%〜0.3%におこり,特に切迫早産の長期臥床例や帝切後ではその発症リスクは増大する.しかし周産期の血栓症の早期発見,予防には確立した方法はなく,対応に苦慮するところである.【目的】今回われわれは,切迫早産長期臥床患者を対象に,DVT早期診断における下肢静脈エコーの有用性について検討した.【方法】平成14年1月から平成16年12月の期間に,切迫早産で当院にて入院管理した患者のうち2週間以上の安静臥床を必要とした患者34例(うち双胎9例)に下肢静脈エコーを実施した.検査は専任の臨牀検査技師が施行し,両足の総腸骨静脈から大腿,大腿深部静脈までの血流を描出した.血液の流動性,圧迫による血管変形,血栓の有無について検討し,正常,血流鬱滞,preDVT,DVTの4つに分類した.【結果】1)単胎5,双胎3,計8例に下肢静脈エコー異常が認められた(DVT3,preDVT5).2)異常例に対しては弾性ストッキング着用,アスピリン内服,低分子ヘパリン投与等を施行,1例は下大静脈フィルターを留置した.3)分娩様式は経腟分娩4,帝王切開4例で,いずれも分娩・産褥期に肺塞栓を発症することなく,DVTは分娩後速やかに消失した.【考察】下肢静脈エコーはDVT早期診断に有用であり,非侵襲で繰り返し施行できる点,妊婦を対象とする検査として優れている方法と考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 176-176, 2005


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