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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩4
急性妊娠脂肪肝が疑われた3例


白井 洋平, 時田 佐智子, 佐藤 佐和子, 鈴木 千賀子, 櫻井 明弘, 湯原 千治, 鈴木 正明
賛育会病院産婦人科


 急性妊娠脂肪肝(AFLP)は非常にまれな疾患であるが,肝不全・DIC等を起こし,母児ともに重篤な経過をたどることがある.今回,臨床経過上,AFLPが疑われた3症例を提示するとともに,若干の文献的考察を加えて報告する.<症例1>39才,0経妊0経産.36週3日破水感で来院,子宮内胎児死亡を認め同日入院となった.血液検査上,肝障害およびDIC傾向を認め,AFLPを疑い帝王切開となった.術後,抗DIC療法を行い症状改善した.<症例2>33歳,0経妊0経産.33週より嘔気,腹痛出現.34週,陣痛様腹痛,性器出血,嘔気あり来院.NST上NRFSを認め緊急帝切となった.術前検査で,肝機能上昇・黄疸・凝固異常を認め,AFLP・DICの診断でメシル酸ナファモスタットを投与したが症状改善せず,ヘパリン投与を併用したところ症状の改善を認めた.<症例3>38歳,1経妊,1経産.近医で妊婦健診施行.35週0日下腹部痛あり,切迫早産で当院へ母体搬送となった.来院時,NST上NRFSを認めた.また眼球結膜黄染あり,肝機能上昇・黄疸・凝固異常よりAFLPを疑い,同日緊急帝切となった.術後,メシル酸ナファモスタットを投与したが,DIC改善せずヘパリン投与併用.術後5日目,ショック状態をきたし,症状・所見より腹腔内出血を疑い,三次救急病院へ搬送となった.AFLPは,その診断・治療が難しいことがあり,慎重な管理が必要であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 178-178, 2005


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