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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
その他の悪性腫瘍1
婦人科癌脳転移2例の検討


塩田 恭子, 秋谷 文, 鈴木 麻水, 藤田 聡子, 真島 洋子, 渡辺 浩二, 酒見 智子, 斎藤 理恵, 木村 俊夫, 板坂 俊典, 栗下 昌弘, 佐藤 孝道
聖路加国際病院産婦人科


 近年,手術療法の進歩やプラチナ製剤・タキサン系薬剤を中心とする化学療法により,婦人科悪性腫瘍の生存期間の延長が得られるようになった.その一方で,婦人科癌の脳転移は約5―12%と増加傾向にある.今回,婦人科癌脳転移の2例を経験したので報告する.症例1:49歳,卵巣癌4期.初回手術後,化学療法を施行し,緩解状態にあったが,手術25ヶ月後に突然の痙攣発作があり,頭部CTを施行したところ右前頭葉に径3x4cmの転移巣を認めた.脳転移巣に45Gy直交2門照射を施行し,その後化学療法を施行したが,脳転移巣の縮小を認めなかった.脳転移を認めて1年後にはむしろ増大傾向となったため,脳転移巣に対して外科的切除術を施行した.現在術後3ヶ月であるが,卵巣癌の再発は認めず,通常の日常生活をおくっている.症例2:46歳,子宮頚癌1b2期.根治手術後化学療法を施行.術後23ヶ月時に多発性肺転移を認め,その後化学療法を施行していた.化学療法中,術後33ヶ月時に複視,めまい,頭痛,歩行困難を生じ,頭部CTを撮影したところ,左小脳半球に径3.3cmの転移巣を認めた.全脳照射30Gy施行.放射線治療後転移巣の縮小を認め,めまい,歩行困難などの症状は改善し,通常の日常生活を遅れるようになった.しかし肺転移巣の増大と全身状態の悪化にて術後52ヶ月にて永眠された.婦人科癌脳転移は予後は必ずしも良くないが,Quality of lifeの維持も含め,積極的な治療も有用と考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 180-180, 2005


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