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【原著】
経腟ドレナージが有効であったTOA(Tubo-ovarian abscess)3症例
田上 幸治, 井上 裕美, 木幡 豊, 石原 由紀, 山本 謙二, 黄木 詩麗, 鈴木 幸成
湘南鎌倉総合病院婦人科
我々は4症例のTOA(tubo-ovarian abscess)を経験した.治療法として未破裂のTOAに対してははじめに内科的に抗生剤投与し,48時間もしくは72時間後に症状改善あるものは抗生剤続行.改善ないものは経腟ドレナージを施行した. 1例は抗生剤投与により膿瘍が消失し治癒に至った.3例は抗生剤投与にて治癒せず,経腟ドレナージ,Tチューブ留置が有効であった.また,Tチューブ留置の代わりに14Gサーフロ針外筒留置も有効であった.
Key words:pelvic inflammatory disease, tubo-ovarian abscess, transvaginal drainage
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(1)
9-13, 2004
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