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【特集】
胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLP)を施行した双胎間輸血症候群(TTTS)25例の検討
林 聡1), 左合 治彦1), 神部 友香理1), 望月 昭彦1), 鈴木 啓太郎1), 塚原 優己1), 久保 隆彦1), 千葉 敏雄2), 北川 道弘1), 名取 道也1)2)
1)国立成育医療センター周産期診療部 2)特殊診療部
予後が極めて不良な妊娠26週未満の双胎間輸血症候群(TTTS)に対して,最近,胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLP)の有効性が認識されてきている.今回当センターにおいてFLPを施行したTTTS症例の治療成績について検討した.分娩となった25例の成績は2児とも生存した症例が15例(60%)で,少なくとも1児が生存した症例は21例(84%)であった.生後6か月の段階で神経学的所見を認めなかった症例は生存児35例中34例(97%)であった.さらなる症例数の蓄積と神経学的予後に関する長期的フォローが必要であるが,今回の成績は欧米と同等の良好な成績であり,TTTSに対するFLPの有効性が確認された.
Key words:双胎間輸血症候群, 胎児治療, 胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(4)
413-418, 2006
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