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【症例報告】
左骨盤腔内に発生した悪性線維性組織球腫の1例


最上 多恵, 沼崎 令子, 八木 瑞穂, 鈴木 靖子, 住友 和子, 石山 朋美, 飛鳥井 邦雄
横浜南共済病院産婦人科


 悪性線維性組織球種(malignant fibrous histiocytoma:MFH)は成人の四肢軟部組織に好発する悪性腫瘍であり,子宮付属器など骨盤腔内に発生することは非常に稀である.今回我々は,左骨盤腔内発生のMFHの1例を経験したので報告する.症例は61歳の女性.左下腹部から側腹部痛を主訴に受診し,腹部CT,MRI検査にて子宮左側に充実性腫瘍を認めた.卵巣悪性腫瘍の疑いで開腹術を施行したが,癒着のため腫瘍摘出は困難で,転移を疑われた結腸漿膜上の小結節の病理組織検査からMFHと診断した.ifosfamide+epirubicinによる化学療法を6コース施行して再開腹し,腫瘍摘出+単純子宮全摘術+両側付属器摘出術+大網切除術を行った.縮小した腫瘍は左卵巣に接し,摘出検体には悪性細胞を認めなかった.同様の化学療法を3コース追加し,現在まで再発を認めず外来通院中である.

Key words:malignant fibrous histiocytoma, chemotherapy, pelvis

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 44(4) 371-376, 2007


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