関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(1)
流産手術後性器出血が持続した帝王切開瘢痕部妊娠の一例


深見 武彦, 吉松 和彦, 斎藤 糧三, 塚田 克也, 石原 楷輔, 荒木 勤
日本医科大学産婦人科


【緒言】帝王切開術後の子宮筋層瘢痕部への妊娠は,近年帝王切開率の増加に伴い今後とも増加することが考えられる.今回我々は妊娠5週で絨毛膜下血腫の診断後子宮内胎児死亡となり子宮内容清掃術2回施行,しかし術後も性器出血が持続した子宮峡部の帝王切開瘢痕部の異所性妊娠と考えられた症例を経験したので報告する.【症例】32歳,1G1P(前回骨盤位にて帝王切開).無月経および性器出血を主訴に初診(妊娠5週6日).経腟超音波検査で子宮体部には低輝度領域を背景に高輝度海綿状エコー混在し,内子宮口付近に胎嚢を認めた.絨毛膜下血腫と診断し外来経過観察とした.妊娠7週6日に胎児心拍確認したが妊娠8週6日には胎児心拍(−)となり,子宮内胎児死亡の診断で子宮内容清掃術を施行した.術後14日目も性器出血持続,尿中hCG 448IU/lのため絨毛遺残を念頭に再掻爬を行った.再掻爬後10日目には尿中hCG 120IU/lと低下したが,依然性器出血が持続し経腟超音波検査で内子宮口付近に直径3cm程の高輝度腫瘤様エコー像を認めた.前回帝王切開瘢痕部へ着床した峡部妊娠の掻爬後遺残と診断し入院管理とした.入院後メソトレキセート10mg/日を5日間内服後に尿中hCGは22IU/lに低下し,性器出血は少量持続したが退院とした.最初の手術より36日目には尿中hCG 2 IU/l,41日目には性器出血もなくなり経腟超音波検査上,血腫像は融解消失し同部位に楔状の帝王切開瘢痕部が出現した.【結語】前回帝王切開瘢痕部に着床妊娠し,診断治療に苦慮した症例を経験した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 234-234, 2001


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会