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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(1)
中間年齢層の妊娠中期中絶


出口 奎示
茅ケ崎産婦人科医院


 10代妊娠(A群,n=75)と高齢妊娠(C群,n=49)を除いた中間年齢層(20〜34歳,B群,n=182)の妊娠中期中絶例は,全例の59%を占め,未産婦(B1群,n=133)と経産婦(B2群,n=49)が混在する.ラミナリアにより頚管を2日間拡張後,プレグランディン膣坐剤(PG)を3時間ごと膣内に投与し,8時間以内に胎児,胎盤の娩出したものを有効とする計画流産成功率よりB群の手術の難易度を推測し,かつ他の年齢層の効果と比較した.妊娠週数は,I群(14〜15週),II群(16〜17週),III群(18〜19週)及びIV群(20〜21週)に分けた.B1群の成功率は週数が進む程低下するのに対し,B2群では各週数別群間の成績に有意差を認めなかった.またB1群とB2群,B1群とA群,B2群とC群の間で,同一週数別群の成功率を比較したが,いずれにも有意差はみられなかった.これらのB群を主軸にした検討知見は,中間年齢層の未産婦の成功率では週数の影響を強く受けるが,経産婦では少ないことを示した.PGの使用で不成功に終わり,ついでメトロ,子宮収縮剤の点滴によっても娩出せず,術後3日目に及んで娩出した難航例は,B1−IV群,B2−IV群に多くみられることを留意すべきである.又ラミナリアの挿入刺激のみによる娩出例は,全年齢層についてみると,I群に多くみられるが(6.3%,7/111),B1−I群での発生率は6.0%(3/50),B2−I群では0%(0/15)であった.中期中絶効果に与える最大の影響因子は,妊娠週数であるが,さらに年齢,経産を考慮に入れて対応すれば,娩出時刻の予測に役立ち,安全,確実を目指したより合理的手術を行うことができる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 235-235, 2001


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