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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(3)
外陰癌合併妊娠の一例


高津 亜希子, 鈴木 昭久, 本道 隆明, 木村 薫
厚生連篠ノ井総合病院産婦人科


 外陰部の悪性腫瘍は婦人科癌の約1〜5%を占め,高齢者に好発する疾患である.しかし最近では若年発症の外陰癌が増加し,妊娠に合併する症例報告が散見されるようになった.今回我々は妊娠を契機に発見された外陰癌の一例を経験した.症例は34歳,1回経妊0回経産.1年程前より掻痒感を自覚していたが放置していた.2001年2月1日,無月経を主訴に当科を初診.外陰部は全体的に炎症が強く,左小陰唇上部には一部に肉芽状隆起や潰瘍を伴う43×27mmの腫瘍性病変を認めた.腹部超音波検査にて子宮内に大横径71.5mmの胎児を認め,妊娠27週4日と診断した.外陰炎治療の後,妊娠31週時に病変部より組織を採取.病理診断は上皮内癌(basaloid type)であった.娩出時期,娩出方法,根治術の術式に関して家族及び関連各科と検討の上,同年4月3日(妊娠36週0日)帝王切開術を施行.2720g女児,APGAR score8/9.産褥経過は良好であったため4月12日(産褥8日),外陰部腫瘍の切除及び左鼠径リンパ節郭清術を施行した.摘出物の病理組織検査では,病変の大部分は上皮内癌であったが極一部に微少浸潤を認めた.術後32日目に退院し現在外来にて経過観察中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 238-238, 2001


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