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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(3)
子宮頚癌合併妊娠の2例


武隈 宗孝, 前田 真, 吉田 瑞穂, 村上 浩雄, 高橋 伸卓, 松井 浩之, 芹沢 麻里子, 山下 美和, 中島 彰, 佐倉 東武
県西部浜松医療センター産婦人科


 妊娠中に偶発的に悪性腫瘍を発見した場合,妊娠継続か母体治療優先かその治療法選択に苦慮する事が多い.最近我々は妊娠中に子宮頚癌が発見され帝王切開術と同時に根治術を施行し,生児を得た2症例を経験したので報告する.
 症例1は,26歳,2経妊0経産,妊娠28週時に不正性器出血にて近医開業医を受診し,子宮頚部細胞診にて子宮頚癌が疑われ,平成10年10月19日(妊娠32週1日)当院紹介受診.生検にて浸潤癌と診断され同年10月29日(妊娠33週4日)に帝王切開術ならびに広汎子宮全摘術施行.2012g,女児.病理診断は子宮頚癌2a期(pT2a N1M0)であった.退院後経過順調であったが,平成12年12月胸椎転移にて再入院し,現在放射線療法および化学療法施行中である.
 症例2は,34歳,2経妊1経産.平成13年1月18日(妊娠15週)妊娠初期子宮頚部細胞診にて微小浸潤癌が疑われ当院紹介受診.MRI,細胞診などで経過観察中,妊娠31週時に頚部病変の広がりを認めたため本年5月29日(妊娠34週0日),帝王切開ならびに広汎子宮全摘術施行.2238g,女児.病理診断は子宮頚癌1a期(pT1a N0M0)であった.現在母児共に経過順調である.
 悪性腫瘍合併妊娠の場合,その治療法の選択によっては母体予後と胎児予後は相反することがある.そこで今回は,子宮頚癌合併妊娠について当院における最近の子宮頚部異形成および上皮内癌合併妊娠症例も含め検討し,報告する予定である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 239-239, 2001


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