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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(8)
癲癇合併妊娠に伴う産科異常について


齋藤 真紀子, 丸茂 元三, 菊池 昭彦, 藤井 知行, 久具 宏司, 上妻 志郎, 武谷 雄二
東京大学産婦人科


(目的・方法)癲癇をもつ母親から生まれた児は一般人口の母親より約2倍の妊娠時合併症をもつといわれている.癲癇合併妊婦は妊娠分娩時にさまざまな産科異常を起こすとされている.当科における癲癇合併妊娠例について薬物治療と妊娠・分娩の転帰について検討した.対象は1996〜2000年に当科にて分娩した癲癇合併妊娠28例とした.(成績)分娩時平均年令は31.0±4.2歳,平均在胎週数は37.4±6.0週であった.このうち1例がコントロール不良のため母体適応にて15週で人工妊娠中絶,1例は子宮内感染のため18週にて自然流産,他は正期産であった.対象症例における既往妊娠歴も含めた全妊娠(n=53)の転帰は流産7%,早産は7%,鉗子分娩2%,帝王切開は15%であった.前期破水例は全体(n=28)の27%であったが,pretermPROM例はなかった.妊娠中IUGRを指摘された者は3例,児頭囲が10percentile以下であったものは2例,LFD児は5例あり全体の18%であった.1分後のアプガールスコアは全例8点以上であった.抗癲癇薬を内服しているものは24例(1剤:18例,2剤併用:4例,3剤併用:2例)であった.妊娠中の薬物血中濃度と発作に関連は認められなかった.児に出血傾向を認めるものはなかった.癲癇合併妊婦において奇形を認めるものが3例あった.(結論)当科における癲癇合併妊娠では,早期破水,低出生体重児の頻度の増加は認められたが,早産,死産,切迫流早産,流産,帝王切開や鉗子分娩による出産,妊娠中毒症,頭囲が短い傾向,新生児仮死などの合併頻度の増加は認められなかった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 251-251, 2001


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