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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(9)
過去5年間における妊婦健康診査未受診分娩例の検討


三宅 秀彦, 横田 明重, 中井 章人, 佐々木 茂, 越野 立夫, 荒木 勤
日本医大産婦人科


 近年の医療体制の確立にも関わらず,一度も医療機関を受診することなく分娩に至る症例に遭遇することがある.そこで,当院で過去5年間に取り扱った分娩例のうちいずれの医療機関においても妊婦健康診査を受けることなく分娩にいたった症例についてその背景,周産期予後について検討した.総分娩数4486例のうち妊婦健診を受診しないまま分娩にいたったのは15例であった.平均年齢は28.7歳で,最年少が15歳,最年長が44歳であった.また,初産婦は4例のみであり,このうち3例の年齢は10代であった.未入籍の症例は11例であり,そのうち5例は離婚歴を持つ.妊婦健診を受けなかった理由としては,経済的な問題が6例,妊娠に気付かなかった症例が5例で,その他家庭の事情や妊娠そのものに対する不安から受診しなかったという症例も認められた.自宅分娩は5例,救急車内分娩1例であり,分娩様式は自然分娩11例,吸引分娩2例,帝王切開2例であった.児の平均出生体重は2543g,低出生体重児は3例でうち1例が超低出生体重児であり,この児は出生後約3時間で死亡した.また出生後2人の児が養護施設に入所となった.1例の死亡例を除き,他の周産期予後は予想以上に良好であったものの,行政,地域を含め母子保健に関し,今後さらなる啓蒙活動が必要と考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 254-254, 2001


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