関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
胎児・新生児(2)
体外受精後二絨毛膜性三胎妊娠で双胎の二児は妊娠中期に子宮内胎児死亡,単胎児は妊娠37週にて帝王切開により生児を得た1症例


杏林大学医学部産婦人科
渡邉 由紀子, 佐野 裕子, 田中 逸人, 矢崎 智子, 酒井 謙, 星合 敏久, 勝又 木綿子, 土屋 清志, 神野 正雄, 岩下 光利, 中村 幸雄


 近年の生殖医療の進歩に伴い,多胎妊娠は増加しつつあり,1絨毛膜性双胎や三胎を含む場合胎児間輸血症候群を発症することがある.これらが発症した場合,胎児発育不均衡や,胎盤を共有する複数の胎児の子宮内胎児死亡,生存児の後障害などを引き起こす可能性がある.今回我々は,体外受精後三胎妊娠のうち,双胎の二児が妊娠17週,18週に子宮内胎児死亡,単胎の児は37週に帝王切開にて生児を得た症例を経験したので報告する.症例は33歳,2妊0産.平成12年9月20日ET施行.妊娠6週0日に三胎妊娠(単胎,一絨毛膜二羊膜性双胎)確認.妊娠8週より少量の性器出血があり,妊娠15週まで切迫流産にて入院管理.妊娠17週4日双胎妊娠1児死亡確認,妊娠18週4日双胎妊娠2児の死亡が確認されたため,母体管理のため当院母体胎児集中治療室へ入院となった.入院時超音波検査で,生児は週数相当,胎児死亡の2児は浸軟所見が認められた.妊娠22週2日,双胎先進児が破水し,妊娠23週6日双胎第二子が破水した.前期破水,切迫流早産に対して,連日の膣内洗浄,抗生剤及びウリナスタチン膣剤投与を行った.入院中の検査所見は,癌胎児性フィブロネクチン強陽性,子宮頸管顆粒球エラスターゼ陰性で経過した.凝固線容系ではフィブリノーゲン上昇が認められ,難治性の貧血を認めた.妊娠33週時,切迫早産兆候軽快し,生存児のwell-being良好にて外来管理とした.妊娠37週骨盤位の診断で帝王切開術施行.2750gの女児娩出,胎児死亡の2児は紙様児にて娩出された.母児共に経過良好にて外来管理となった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 259-259, 2001


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会