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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
子宮奇形
管理に苦慮した中隔子宮術後の妊娠例


五十嵐 美和, 林 瑞成, 平泉 良枝, 浜村 幸恵, 澤 倫太郎, 竹下 俊行, 朝倉 啓文, 荒木 勤
日本医科大学産婦人科


 子宮奇形の発生頻度は,本邦では0.128〜0.218%で,このうち中隔子宮が10%位を占める.中隔子宮は,不妊症の原因となり,治療法としては,Strassmann手術,Jones & Jones手術,Tomkins手術などの外科的治療が主体であり,近年では,腹腔鏡下・子宮鏡下による手術も行なわれている.今回我々は,このように非常に稀にしか経験できない,中隔子宮の治療後に妊娠,その後の合併症やterminationの決定などに苦慮した一症例を報告する.症例は,全中隔子宮による不妊症患者で,不妊症治療のため全中隔子宮に対し,気腹式・腹腔鏡子宮中隔切除術を行なうも完治せず再度Jones & Jones手術を施行,Ascherman症候群を合併したため子宮鏡下に剥離術を行ない,その後妊娠成立したが,妊娠5週時に絞やく性イレウスを合併,小腸部分切除術を行ない,妊娠29週6日時に前期破水となり帝王切開術施行にて1382gの男児を出産するという経過をたどった.われわれは,度重なる子宮腔内手術により変形し子宮腔は癒着のため3つのコンパートメントに分かれており,胎児は胎位を変える事は無くコンパートメントを跨ぐように位置していたため,羊膜索症候群の有無や3つのコンパートメントの交通性等を3D超音波断層法検査やMRI検査等により管理した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 265-265, 2001


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