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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
子宮内膜症
腹腔鏡下膀胱部分切除術を施行した膀胱子宮内膜症の一例


勝俣 友美子1), 桜井 明弘1), 武内 裕之1), 木下 勝之1), 野島 美知夫2)
順天堂大学医学部産婦人科1), 越谷市立病院産婦人科2)


 尿路に発生する内膜症は全内膜症の1%であり,その発生部位は約80%が膀胱である.膀胱内膜症は排尿時痛や血尿などの症状を呈する.腹腔鏡下に膀胱部分切除術を施行した症例を報告する.症例は34歳,未婚,未経妊,手術既往はない.平成11年,月経困難症を主訴に近医を受診し,超音波断層法で5cm大の右卵巣チョコレート嚢胞を指摘された.この頃より排尿時痛を認めたが,血尿はなかった.平成12年当院紹介受診.MRIで,右卵巣チョコレート嚢胞と子宮前壁にfocalな子宮腺筋症が認められ,GnRHa5回投与後,平成13年3月腹腔鏡下手術を施行した.ダグラス窩は完全に閉塞し,膀胱子宮窩も子宮と膀胱壁が強固に癒着していた.ダクラス窩開放と膀胱子宮内膜症の部分切除を行ったが,膀胱内膜症の病変を全て摘出することはできなかった.そこでGnRHaを更に3回追加投与後,同年6月膀胱鏡を併用し,腹腔鏡下にモノポーラーで膀胱部分切除術を施行した.内膜症病変は膀胱筋層内に留まり,粘膜面は異常を認めなかった.膀胱鏡で三角部を確認しつつ,約3×3cm膀胱壁を切除し,膀胱壁は2−0バイクリルで全層縫合を行った.術後経過は良好で術後9日目に退院となった.従来,膀胱内膜症の治療は開腹下に行われていたが膀胱内膜症も侵襲の小さな腹腔鏡下に治療可能であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 269-269, 2001


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