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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠(2)
頚管内掻爬を施行し良好な経過をとった頚管妊娠(6週)の2症例


石川 哲也1), 鈴木 真1), 長谷川 潤一1), 三橋 裕一2), 田原 隆三1), 秋山 敏夫2), 岡井 崇1)
昭和大学産婦人科1), 牧田総合病院産婦人科2)


 頚管妊娠は全妊娠の16000に対し1の割合で生じるまれな疾患であるが,大量出血を招くことがあり子宮摘出にいたることも少なくない.そのため近年,子宮温存目的で種々の新しい治療法が試みられ良好な成績が報告されているが,その一方で侵襲が問題となっている.今回我々は妊娠6週の頚管妊娠と診断し頚管内掻爬にて,術中術後の出血は少量で,術後良好な経過をとった2症例を経験したので報告する.症例1:34歳 子宮頚管部にGSを疑わせる像を認めたため頚管妊娠の疑いにて他院より紹介された.その後,尿中hCG上昇とGS増大,yolk sacが確認され,頚管妊娠(6週)と診断した.症例2:36歳 最終月経より妊娠6週にて受診,頚管内GSを認め(CRL 3.2mm)胎児心拍も認めたため頚管妊娠(6週)と診断した.両症例とも治療法及び,それぞれのリスクとベネフィットを説明したのち頚管内掻爬を施行した.ともに術中,術後の出血は少量であり,経過順調にて退院外来管理となった.頚管妊娠は超音波断層法の進歩により妊娠早期に診断が可能となった.これまでの報告は妊娠10週前後であり大量出血を生じることが多かった,しかし妊娠週数が早い場合は十分なインフォームドコンセント得てまず頚管内掻爬を第一選択とし,大量出血時にはバルーンによる圧迫やTAEなどの療法を2次的療法として考慮していくことが可能であると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 275-275, 2001


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