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<< 学会誌へ戻る 卵巣腫瘍の茎捻転は日常臨床でしばしば経験されるが，卵管水腫の茎捻転は比較的稀である．今回我々は卵管水腫の茎捻転により急性腹症を呈した症例を腹腔鏡下で診断し処置しえたので報告する．症例：50歳，2経妊2経産，月経不整，既往歴：肝炎，高血圧．急性腹症にて他院より紹介．内診では子宮正常大，下腹部に圧痛あり．経膣超音波で左付属器部分に約8cm，右に約3cm大の単房性嚢腫を認め，卵巣嚢腫茎捻転疑いにて緊急腹腔鏡下手術を施行．術中所見は両側卵巣は萎縮様，正常大．左卵管に約8cm，右卵管に約3cm大の卵管水腫を認め，右卵管水種には3回の捻転を認めた．これにより両側卵管水腫，右卵管水腫茎捻転と診断した．これに対し，腹腔鏡下両側卵管水腫摘出術を施行した．病理組織診断は，副卵管水腫であった．手術の必要な急性腹症の一疾患として本疾患を念頭にいれるべきである． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 277-277, 2001 |
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