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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
その他
子宮粘膜下筋腫・筋腫分娩に対する子宮動脈塞栓術(UAE)


安達 英夫1), 佐藤 哲也1)
山近記念総合病院産婦人科1), 山近記念総合病院外科2)


【目的】粘膜下筋腫(SM),筋腫分娩(MG)に対するUAEの治療成績の検討.【方法】対象は1998年12月より2001年6月までUAEを実施した患者156名(平均43.6,25〜53歳)の内,有症状のSM,MG患者42名(平均44.7,29〜53歳)である.術前全例に細胞診(S・EM),TAS,TVS,MRI(含Dynamic)にて悪性所見の無きことを確認した.実施前,後1・3・6・12ヶ月目に,問診,内診にて効果の自覚的,他覚的,またFSH,Hb,US,MRIを測定,実施し経過観察した.UAEは持続硬膜外麻酔下に実施した.【成績】術後重篤な合併症は認めず,平均入院日数は6.4日であった.4例を除き過多月経・貧血他の症状は消失した(治癒率38/42=90.4%).SM容積縮小率は術後3・6・12ヶ月でそれぞれ76・85・90%であった.術後の非感染性帯下の持続日数は平均24.1日(6〜58日)であった.高度貧血(Hb3.7〜7.1,平均4.7g/dl)で亜ショックのMG8症例に緊急UAEを実施したが術後平均6日で退院した.術後早期(平均2.5日)に壊死に陥った筋腫核(sloughing fibroid)の脱出を6例みたが摘出は容易であった.筋腫核の自然娩出2例を術後2,6ヶ月にみた.SMの完全自然消失を4例みたが,内1例29歳(G0P0)はEMの菲薄化を伴うBBT二相性の無月経をきたした.Basal FSHは44歳以下では著変は認めなかったが,術後3ヶ月以降に45以上50歳未満で1例,51歳以上で2例に上昇を,更に術後1年で3例に閉経をみた.【結論】UAEは低侵襲で術後回復も早く,患者の満足度も高い子宮摘出術に代わる有効な治療法と考えられるが,持続する帯下は患者にとり不快なものであり,更に上行性感染防止にも具体的解消策の導入と,また不妊症に対する適応には慎重な検討を要すると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 279-279, 2001


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