関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍(1)
卵巣絨毛癌の一例


堀 祐子, 田口 彰則, 町田 亮太, 相田 圭子, 古屋 潮, 大江 英一, 村瀬 隆之, 竹下 茂樹, 綾部 琢哉, 森 宏之
帝京大学産婦人科


 右卵巣原発の絨毛癌の1例を経験したので報告する.症例は32歳,4回経妊2回経産婦.平成11年2月12日,妊娠37週で正常分娩.今回,平成13年2月23日が最終月経.その後,4月14日から約1週間不正性器出血があり4月28日近医を受診した.妊娠反応は陽性であったが子宮内胎嚢像は確認できず,性器出血が持続したために5月1日,不全流産の診断で子宮内容清掃術を施行した.内容物からは妊娠を示唆する組織は検出されなかった.術前の尿中hCG値が半定量法にて10,24,000IU/lであったため,5月7日当科に絨毛性疾患の疑いで紹介入院となった.超音波断層法,CT,MRIで子宮後壁に接する直径10cmの充実性腫瘤を認め,左卵巣は過剰刺激によるものと思われる直径10cmの多房性腫瘤像を呈していた.画像上,充実性腫瘤は右卵巣原発と思われた.骨盤内血管造影では子宮背側の腫瘤に一致する部分に子宮動脈を栄養血管とするpooling像およびhypervascularな所見を認めた.5月17日,開腹術施行し,ダグラス窩に嵌入した右卵巣腫瘤を認め,腹式単純子宮全摘術および右付属器切除術を施行した.病理組織学的に卵巣絨毛癌と確定し,現在EMA-CO療法を施行中である.卵巣絨毛癌は頻度が低く,術前診断に苦慮する場合が多いが,今回,MRIを中心とした画像診断が有用であったと思われる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 289-289, 2001


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会