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<< 学会誌へ戻る 今回，卵巣に発生したleiomyosarcomaという稀な症例を経験したので報告する．症例は41歳，2回経妊2回経産．主訴は背部痛であった．近医にて腹部腫瘤を指摘され，当科受診となった．腫瘍マーカーはCA-125 150U/ml，SLX55U/ml，GAT16.5U/ml，CT上直径14.8×8.8cm大の卵巣腫瘍とS状結腸への浸潤が認められた．以上から卵巣癌を疑い，開腹手術を施行した．開腹時，新生児頭大の左卵巣腫瘍を認め，子宮は腸管と癒着していた．大網，腸間膜に転移が認められた．腹式単純子宮全摘術，両側付属器切除術，大網切除術，骨盤および傍大動脈リンパ節郭清術を施行した．術後の病理組織診断でleiomyosarcomaと診断された．その後化学療法としてCAP療法を施行したが，心電図上QT延長を疑う変化と意識消失発作を生じ，化学療法は中止とせざるを得なかった．今回の症例に若干の文献的考察を加えて報告する． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 293-293, 2001 |
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