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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題(奨励賞候補演題)】
周産期
妊娠中に内視鏡的治療を施行した胆石合併妊娠の2例


上里 忠和, 川村 久恵, 永松 健, 中川 圭介, 大岡 史子, 定月 みゆき, 梁 善光, 貝原 学
帝京大学医学部産婦人科


 妊娠に無症状胆石を合併する頻度は2.5〜11.3%と稀ではないものの積極的な治療を要する胆石発作を認める症例は少ない.また近年では妊娠中に胆石発作を繰り返す症例に対しては内視鏡的に胆石除去を試みて良好な成績を収めたとの報告も散見される.今回我々は,胆石及び総胆管結石のため妊娠経過中に腹痛を生じ内視鏡的加療を施した胆石合併妊娠の2例を経験したのでそれぞれの治療成績と分娩予後を若干の文献的考察を含めて報告する.<症例1>24歳1経産婦.妊娠31週時に腹痛を訴え前医受診し切迫早産の診断で入院するも腹痛は右季肋部痛であり血液検査で肝,膵酵素の上昇を認めたことから胆石発作と疑い当科搬送となった.入院後は内科にて管理しMRCP等の諸検査で総胆管及び胆嚢内結石を認め保存的に経過観察としたが血中ビリルビン値がさらに上昇したため,EPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術)を施行.これにより排石に成功しその後血中ビリルビン,アミラーゼは徐々に低下した.妊娠37週6日に前回帝切既往,胆石症合併のため選択的帝王切開術を施行し 男児2846gAps8(1’)を得た.<症例2>36歳1経産婦.前医にて妊娠経過管理中であった.妊娠14週時に上腹部痛出現し近医で胆石を指摘され,当院内科外来を受診した.その後は鎮痛剤の投与で疼痛管理を行っていたが腹痛は抑制できず血中肝酵素,およびアミラーゼが上昇し胆嚢炎,急性膵炎のため妊娠15週で入院となった.入院後のMRCPでは胆嚢内結石,総胆管結石を認め,まずは禁食,補液,ウリナスタチン投与を行ったが症状は不変,このためERCPを施行した.現在経過観察中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 312-312, 2001


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